★新キャンパスは森之宮へ!大阪公立大学は神戸大学を超えて大阪大学に追いつけるか?★

大阪市立大学大阪府立大学統合

 

「大阪市立大学と大阪府立大学が統合へ! 大阪公立大学は日本一の公立大学となり大阪大学に匹敵する人気難関大学になるだろう」「新大学法人大阪の強みは“スケール(規模)”“大都市立地(アクセス)”“環境(最新設備」)”」「大阪市大と大阪府大の統合による大阪公立大学の可能性と魅力」「統合後の森之宮新キャンパスは立地とアクセスが最高」「これからの大学経営の考察」

 

大阪公立大学が2022年に開校する.統合が議論されていた「大阪府立大学」と「大阪市立大学」.ついにその統合に向けての具体的なプランが示された.吉村大阪市長より,森之宮地区の市有地(城東区)に新キャンパスとして集約するとの発表があったのだ.実に素晴らしい戦略であると思う.

  

 

  • 大阪市/大阪府において、2019年4月に法人統合を行うことを目指して2大学1高専を運営する大阪市立大学と,大阪府立大学を新設合併する議案等がそれぞれの議会に提出され,大阪府議会において2017年11月8日に可決,大阪市議会において2018年2月23日に可決された.

 

 

何よりも立地が素晴らしい.新大阪公立大学の新キャンパスは大阪城公園駅の目の前であり,改札からも徒歩5分程度である.先行着手する場所は2.6万㎡と少々手狭であるが,現交通局検車場8.2万㎡の土地も再開発に含むとのことで,キャンパスの規模も申し分ない.

 

これにより「公立大学法人大阪」は学生数で首都大学東京を超えて日本一となる.加えて,最高の立地に最新の建物,機材,環境が整えられることにより,この公立大学大阪は大阪大学に匹敵する大学になることだろう.大阪市大&大阪府大の統合による新大学の可能性と魅力について考察することとしたい.はっきり言えば東京大学と京都大学に匹敵する唯一の大学になれるポテンシャルを秘めているのが大阪公立大学であると提言したい.

 

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1.新キャンパスは立地とアクセスが最高.大阪城公園駅東の10万㎡に新校舎を建設.

 

大阪市立と大阪府立大学の移転先キャンパスの立地は大阪城公園駅の東側.住所は「大阪市城東区森之宮1丁目及び2丁目」.大阪城公園駅の目の前である.大阪駅からは環状線で9分,天王寺駅からも環状線で11分.大阪の中心(ど真ん中)の最高の立地に新キャンパスが設立される.大学において立地とアクセスは,偏差値に次いで重要であると言っても過言ではなく,この最強の立地に最新のキャンパスと設備が整う.想像しただけでワクワクする計画である.

 

公立大学大阪の立地

 

●大阪市立大学&大府立大学 統合新キャンパス計画

 

①先行着手(2022年以降完成)

・所在地:大阪市城東区森之宮2-2他

・敷地面積:約26,300平方メートル

 

②交通局検車場再開発(2030以降完成)

・所在地:大阪市城東区森之宮1-18他

・敷地面積:約82,200平方メートル

 

公立大学大阪のアクセス

 

新公立大学大阪の新キャンパスの広さも上々である.敷地面積は約10.8万平方メートル.不動産関係に関わったことがない方だと,この10万㎡(3万坪少々)というのはイメージしづらいと思われるため,少し解説する.一般的な比喩で言えば東京ドーム約2.2個分である.

 

もっと具体的にキャンパスの広さを説明しよう.立命館大学大阪いばらきキャンパスが10.6万㎡であるからほぼ同等である.また,同志社大学の今出川キャンパス(室町+新町)が9.7万㎡であるから,公立大学大阪の新キャンパスはそれより少し広いと思っていただければ良い.同志社今出川では,約2万人の学生が学生生活を送っている.東京で言えば,慶応大学三田キャンパスの校地面積が約10万㎡,上智大学四ツ谷キャンパスの面積は4.7万㎡である.

 

吉村市長は府立大学と大阪市立大学の学部を市中心部に集約化すると表明しているので,新キャンパスへの統合が検討されているのだろう.両大学合計の1.6万人規模からスタートして,ゆくゆくは2万人程度の学生が通う新大学をを目指していただきたい.なおスケジュールは以下の通りである.

  • 2019(平成31)年4月:新大学法人統合
  • 2022(平成34)年4月:新大学スタート

 

2.新大阪公立大学の魅力と強み 大阪大学を追撃し下位旧帝国大学を超える可能性大

 

新大学は「両大学の統合によって,教育・研究分野が広がり,旧帝大に匹敵する総合大学としてさらに強みが増す」とその目的が語られている.選ばれる大学になるために,大学の価値をさらに高めていくために,従来の「公立大学」の先例にとらわれない大阪モデルの確立するという.

 

非常に的を得た素晴らしビジョンであり,説得力もある.(吉村市長という)優秀な人材がトップに立ち計画を立てマネジメントできれば,行政からも素晴らしいアウトプットが出てくるのだ.学生数は首都大学東京を凌ぐ公立トップ校となり,神戸大学と同等の規模になる.大阪大学を追うポジションだ.

 

ここでライバル大学との関係を整理しておこう.これまで大阪市大と大阪府大は,京都大学や大阪大学に手が届かない学生が志望する大学であった.神戸大学にも及ばないローカル大学である.それが立地とアクセスが素晴らしい新キャンパスに集中的にリソースが投入される.どうなるのか?

 

新大阪公立大学は,森之宮新キャンパスにこれまでの市大と府大の各学部を集約する計画であり,京都大学以外で関西初の文理総合大学が誕生する(市大の阿倍野キャンパスは医学部拠点として残し,他のキャンパスはすべて撤収する想定).これは最高にに魅力的である.キャンパスを分けると文系理系の交流が滞ってしまうからだ.

 

大阪府大大阪市大統合

 

大阪府立大学は明らかに立地が悪かった.大阪南部地域以外からの学生はアクセスが不便であり,医学部を除けば絶対的な目標にはなりえず,理系で関関同立のいずれかで妥協した学生も少なくないだろう.市立大学は立地は悪くないもののブランド力が微妙であり,京大阪大に及ばないのは仕方がないにしても,早稲田大学や慶応大学のようなネームバリューもない.早稲田慶応よりも入学するのが困難であるにも関わらず世間的な評価値が低いのはOBOGにとっては許しがたいだろう.

 

全国的には地方国公立大学としての評価を受け,入試難易度は下位帝国大学に近いにも関わらず,MARCHや関関同立と同程度の扱いを受けることも少なくない.ひどい話だ.それが新大学の公立大学法人大阪ではおそらく早慶を上回り,最低でも神戸大学と同等のポテンシャルを持つことができると考える.楽観的に語りすぎだろうか? 

 

大阪大学は豊中キャンパス、吹田キャンパス、箕面キャンパスの3つに分かれており(実に不便であるし日本の教育行政の無能の結果),1年目を豊中キャンパスで受講,2年目~4年目を所属学部キャンパスで受講という大変に非効率なことをしている.そして豊中も吹田も決してアクセスが良い場所ではない.そして箕面は大阪外国語大学を吸収したこともあり,不便なところだ.

 

つまり,新大阪公立大学は立地とアクセスの面で大阪大学よりも断然優位な立場となり,最新の建物と設備等で学習環境も優れたものになる.ハード面では日本有数の強みがある大学になりえる.あとはソフト面,優秀な人材を集めてくる必要があるが,アクセスが良く優れた環境の大学であれば,待遇面を適切に処遇すれば教授や研究員からの人気も得られるだろう.

 

東京で例えてみるとわかりやすい.首都大学東京は残念ながら立地に優位性がなく(ネーミングも駄目),早稲田大学や慶応大学という強力な私立大学のライバルがいる.だが大阪市大・府大にはそのライバルがいない.関関同立よりずっと上であり,上は京大・阪大・神大しかない.

 

東京には東京大学の次に文系の一橋大学、理系の東京工業大学が君臨しているが,新大阪公立大学は文理でこの位置を狙える位置になる.京都大学に次ぐポジションの大阪大学と並ぶ大学となるだろう.伝統校が最高の立地に最新のキャンパスを開校することはそれぐらいのインパクトが出せるはずなのだ.

 

大阪公立大学キャンパス

 

現在(2018年)の大阪市大と大阪府大の難易度(偏差値)は以下のようになっている(※旺文社大学受験パスナビ参照).医学部は別格なので除くと,大阪市大の偏差値が57.5~60程度,と大阪府大の偏差値が55~60程度になっている.

 

●大阪市立大学偏差値

商学部 センター試験得点率 78%~85% 偏差値 57.5

経済学部 センター試験得点率 77%~86% 偏差値 60.0

法学部 センター試験得点率 78%~82% 偏差値 60.0

文学部 センター試験得点率 78%~83% 偏差値 60.0

理学部 センター試験得点率 72%~87% 偏差値 52.5~65.0

工学部 センター試験得点率 74%~84% 偏差値 55.0~62.5

医学部 センター試験得点率 74%~89% 偏差値 57.5~67.5

 

●大阪府立大学偏差値

現代システム科学域 センター試験得点率 71%~83% 偏差値 55.0~57.5

工学域 センター試験得点率 80%~81% 偏差値 60.0

生命環境科学域 センター試験得点率 70%~83% 偏差値 52.5~62.5

地域保健学域 センター試験得点率 68%~83% 偏差値 55.0~57.5

 

 

神戸大学の偏差値が60~65程度(学部によっては同等),大阪大学の偏差値が62.5~65程度なので,一ランク上がることになるが,センター試験得点率では5%程度の違いであるため,府大市大はセンターで700点/900点が必要になるのに対して,740点/900点の水準程度が目標になろう.神戸大学は立地面と通学圏母数人口で,大阪公立大学に後塵を濁すため,今後苦戦するだろう.

 

逆に大阪公立大学は大阪大学及び神戸大学に進学を希望する学生を取り込むことができるし,近畿圏の関関同立の最上位学生がターゲットにもなる.国立大学と私立大学で受験科目が異なるのがこの国の大学受験制度の制度不良(別の機会に記したい)であるため,理系は特に3教科受験を一部認めるべきだろう.数学を受験科目にしている早慶に上位合格できる層を狙えば良い(地歴を試験科目に課す日本の私大受験の愚かさ.地歴が不要だと言っているのではなく数学以上に学ぶ価値があり役立つ科目はない).

 

また,国公立大学の学費の安さから,中国圏や九州圏の学生も潜在顧客になる(広島大学に進学する学生など).全国から学生を集められるポテンシャルを持つ.そのためには,首都大学東京のような寮が欲しい(後述する).関西国際空港があって海外へのアクセスが至便な大阪はアジアからの学生の有力な進学先にもなり得る.僻地の立命館アジア太平洋大学でさえ一定の成功を収めたのだから,大阪公立大学は勝者総取の立場になりえる.

 

 

3.大阪市立大学と大阪府立大学の学部統合私案 新公立大学大阪の競争力を高めるための戦略提案

 

大阪公立大学は述べた通り素晴らしい可能性を秘めているが,一点非常に残念なのは「新大学の教育研究組織」がひどい点である.端的に言えば学部構成がおかしい.教育者と経営者と研究者は思考と能力が別の役割であり,適材適所にすべきだ.というのもこれまでの市大と府大の経営がヤバいからだ.ずは公表されている現行プランを見てみよう.

 

●大阪公立大学の学部構成(原案・予定)

 

・文学部

・法学部

・商学部(地域経営学科新設)

・経済学部(国際経済学科新設)

・理学部

・地球未来理工学部(新)

・獣医学部(新)

・看護学部(新)

・医学部

・工学域

・生命環境科学域

・現代システム科学域

・人間科学域(新)

・高等教育研究院(新)

 

違和感が伝わるだろうか? 学部と学域が並列してある.なんでこんな馬鹿みたいなネーミングにしているかと言えば,大阪府立大学の4学域13学類を受け継いでいるためである.これは愚策であると断言したい.そもそも,府立大学が学部学科構成を学域学類構成に変更したこと自体が理解に苦しむし(勉強と試験が出来ても頭が悪い),新大学では学部学科に統一すべきだ.学部と学域が共存するなど,日本の頭が悪い金融機関の名前と同様に信念もビジョンも感じられない.

 

近年キラキラネームの学部(検索すると高知の炎上芸人のサイトが上位表示される.検索結果は本当に馬鹿で腐っている)や,複雑な名称の学部が増えたが,学部名に恥ずかしい名前をつけることなく,学位の国際的通用性を考慮した観点を持つべきだろう.学科名が個性を持つことまでは否定しないが,学部名はオーソドックスにすべきである.というのも,有名大学出身者でも,自分の学位名を英語で言えないから驚く.

 

Fラン大学や低偏差値大学のキラキラネーム学部は,ターゲット層の学力が低く,教養とリテラシーに欠けるので,情弱釣りのマーケティングのためには仕方がないのかもしれないが,旧帝大を追うのであれば学部は学位と同名にするのが望ましい.グローバル競争の時代には,学部の英語名称も考慮すべきである.ここをわかっていない無能が多い.個性を出したいなら学科名を工夫すれば良いではないか? というわけで,大阪公立大学の学部名称案を提示したい.カッコ内は専攻名.

 

 

●大阪公立大学の学部整理(私案・提案)

 

・文学部(Arts)

・法学部(Law)

・政治経済学部(Political Science and Economics,International Politics)

・経営学部(Business Administration,Management,Public Policy,Commerce,Marketing)

・理工学部(Science,Engineering,Bio-Science)

・医学部(Medicine)

・獣医学部(Veterinary Medicine)

・看護学部(Nursing)

 

学域名称は全部やめて学部にする.これはマストだ.経済学部は政治経済学部としたら良い.政治経済学部は早稲田大学以外に有力なライバルがいないため,ニーズが見込まれる.京大と並ぶ看板学部になり得る.経済学部や経営学部では差別化が図れない.商学部は学科にして学部は経営学にする(なんだよ商学部って).欧米の一流大学にはBusiness Administrationが必ずあり,京都大学や東京大学にはないため,実学の強みも発揮できる.

 

そして,理系は理工学部に集約する.学科でサイエンス系とエンジニアリング系,バイオ系,ケミカル系を分ければ良いだろう.伝統を謳うのであれば,府立大学の元の学部を考慮するのが妥当ではないか?(学域学類構成にメリットがあるとはとても思えない).

 

 

4.大阪公立大学に期待すること「大学英語表記・大学寮・キャンパス統合」

 

●新大学名称は「大阪公立大学」一択.英語表記は「The University of OSAKA」「OSAKA Metropolitan University」でどうか?

 

大学名は重要である.公立大学法人大阪の大学名をどうするのか? の結論はまだ出ていない.他のネーミングが検討に値しない点と,選択肢がない点から「大阪公立大学」の一択であると考えている.そして大学英語表記はシンプルかつブランドを考慮して優先する必要がるため「The University of OSAKA」「OSAKA Metropolitan University」を提案したい.

 

首都大学東京がそのネーミングでブランド力を著しく落とした点や,大学名変更へのOBOGの批判や評判の悪さを考えれば,新たな大学名をつけることはリスクの割に効果が期待できない愚策であるといえるだろう.だから大阪統合大学など(ないと思うが万が一馬鹿が主張するとなり得る)ふざけた大学名にするのは踏みとどまっていただきたいと思う.

 

そして大学名の英語表記である.海外からの学生を募集するのに,この点は非常に重要な観点である.米国では州立大学の英語名称は「University of “州名”」あるいは「“州名” State University」になる.だから,シンプルな「The University of OSAKA」を提案したい.これは絶対に譲れない事項の一つ.

 

大阪大学と紛らわしいのでは? というクレームが最初に出てくるだろう.しかし,大阪大学は「Osaka University」であるため問題ないと突っぱねれば良い.米国大学の英語名称慣行に基づき命名していると正論で反論して欲しい.そして,おそらく既得権益や暇な連中が「City University」と「Prefecture University」について議論して駆け引きが発生するだろう.

 

戦略や展望がない人間と議論することは時間の無駄であり,ナンセンスである.「The University of OSAKA」を堂々と名乗れば良い.それでも大阪大学からの反対は間違いなく出てくるだろう.感情的に訴えかけてくるかもしれない.どうしても「The University of OSAKA」が名乗れないというのであれば「OSAKA Metropolitan University」もありえるがイマイチな名称であるのは拭えない.

 

「OSAKA City Univbersity」でも個人的には良いと考えるが,府市統合で市立大学の名称を使うのかという批判は必ず出るので「OSAKA Metropolitan University」とする.首都大学東京もふざけた日本語名とは対照に「TOKYO Metropolitan University」の名称を使っている(東京都立大学の名称を残している).メトロポリタンの響きも悪くなく,大阪公立大学を明確に示し,ブランド名的にも問題ない.いずれにせよ,ひどい英語名称にならないよう願いたい.

 

大阪公立大学イメージ

 

●大阪公立大学 学生寮の建設と運営の提案

 

政府と文科省は東京23区の定員抑制を実施するという狂った施策を推進しているが,実施すべきは安心して安価に住める環境の整備であると考える.だから学生寮の整備を是非ともお願いしたい.

 

★「奨学金」奨学金破産する前に返済困難を想定して限度額まで借りた方が良い話「奨学金まとめ」★)のトピックでも述べたが,一部の富裕層を除けば一般家庭にはまったくカネの余裕がない.これは5年前~30年前のいつの時代と比べてもだ.

 

中流階級が消滅の危機にある結果であるから当然のことであるが,大学の学費は負担できても,生活費を負担することが困難な家庭で溢れており,三分の一近くの学生が奨学金を借りているという現実への対策だ.だから,安価な学生寮を提供することで学生が安心して学べる環境を整備する.モデルは首都大学東京と立命館アジア太平洋大学にある.

 

首都大学東京は入所条件が厳しいが,学生寮に月額4,700円で住むことができる(定員:234人).本当に素晴らしい取り組みであると思う.立命館は「APハウス」という学生寮で1300人の学生が生活している.寮費は月額49,000円からである.大阪公立大学にも5万円程度で住める1000人以上規模の学生寮の建設と運営をお願いしたい.海外に目を向ければ「ブリティッシュコロンビア大学の学生寮」では,大学寮の建設運営にも大学のブランド力を高める明確な戦略がある.

 

場所は大阪市大の杉本キャンパスが第一候補として挙げられる.もっと近い方が望ましいが,現在の府大と市大のキャンパスをどうするのか?という議論は避けて通れないので,一つは学生寮としてしまえば良い.近隣住民への理解も得やすいし,キャンパス廃止による経済損失も最小限に抑えられるだろう.建設や運営費用は地方債発行と不動産証券化,寄付金控除,減税特典などを組み合わせれば良い.寮費を安価に設定する必要があるため,利回りは見込めないが,寄付金控除,減税特典があれば投資は呼び込めるし,空き部屋は民泊運用しても良い.寮費を低く設定しながらも,負債ではなく資産として寮運営する策は検討できる.

 

 

●大阪府立大と大阪市立大の統合案が大阪市議会で可決!(2018/12追記)

 

学生数約1.6万人,12学部と日本で最も大きい公立大学に向けて舵が切られた.大阪府と大阪市から両大学への交付金は毎年併せてたったの200億円.アメリカの大学はアイビーリーグを筆頭とする超エリート私立大学が独り勝ちし,公立校は困窮しているから,是非とも大阪には東京大学と京都大学に比肩する大学を目指していただきたいし大阪にはそのポテンシャルがあると考える.

 

進学する学生も両親も,学費が安くて教育環境が充実した大学が望ましいと考えているに違いない.そもそも,米アイビーリーグは大学運営に10憶ドル(1000億円以上)を毎年投入している.少なくないFランをゾンビ企業のように延命させる日本のバラマキこそ否定される対象であり,日本の公平で公正な受験制度(昨今崩れつつあるが)で努力した者がより充実した学びの場を得て,そこで学んだことを活かして付加価値を生み出し,社会に還元する(税金を納める)構造が正義である.

 

だから吉村市長や松井知事には思い切った教育への投資(予算)を期待して,想像力のない頭が良くない連中の批判には真っ向から立ち向かって欲しいと願っている.

 

 

5.首都大学東京が東京都立大学に大学名を戻した件.大学名称はブランド価値に直結する.

 

東京都立大学は首都大学東京に大学名称を変更し,都立大学に戻すという,カネと稼働をドブに捨てた愚行をしでかしたので(首都大学東京に変えたことで酷い結果になった),愚かな事例に学び,大阪府立大学と大阪市立大学は統合後におかしな名称としないよう気を付けていただきたい.やはり「大阪公立大学」「大阪府立大学」「大阪市立大学」このいずれかが納まりが良いのではないだろうか.

 

 

6.参考資料(原典):大阪府立大学と大阪市立大学の統合に関する計画

 

日本の報道が低品質なのは,政策や施策の解説記事に元データをつけない,リンクさせないことが大きい.議論する前にその根拠となる資料(ファクト)は絶対に示すべきだ.原典を示さず何を議論し解説するというのだろう? ということで,以下に大阪府と大阪市がまとめた計画を紹介する.統合について賛成の方も反対の方も,新聞の感想文や創作文を鵜呑みにするのではなく,中身を把握した上で意見を述べる姿勢を持っていただければと思う.

 

 

●公立大学法人大阪の進捗状況

 

 

→公立大学法人大阪に係る第1期中期目標(案)について