★「飲食店レンタル」飲食店の定休日を貸切するシェアリングエコノミーと貸し借りマッチング★

 

「飲食店の定休日や休業日を貸し借りするシェアリングビジネスはニーズと可能性大」 「シェアリングエコノミーはプラットフォームと信用(保険)とマッチングの付加価値を提供するビジネスである」 「ベンチャー企業のレンタルスペースのマッチングビジネスは大手企業が参入して駆逐するだろう」

 

 

大学のベンチャーイベントで,中国人大学院生と仲良くなり,一緒に食事をすることになった.しかし,お互いの予定が会う日は,希望の店が予約でいっぱいであったことから,外れ覚悟で新規開拓をするか,20時以降の遅い時間(2回転目)を狙うかを相談したところ,彼女の知り合いの居酒屋が夏休みで休業日であり,そのお店を借りられそうだから,持ち込み&自炊の懇親会をしませんか? との提案があった.ひょんなことから居酒屋定休日をレンタル利用することになったため,その経緯と飲食店レンタルについて考察を綴る.

 

 

 

①飲食店レンタルを利用することになった経緯と飲食店レンタルは宅飲みニーズを獲得できる可能性大

 

 

レンタルで利用する店の場所は名古屋駅から徒歩圏内.利用料は1000円/人で良いとのこと.今回は4人での懇親会のためショバ代は4000円.実に魅力的な提案であり,いいね!と即答して開催することとなった.飲食店レンタル.流行りのシェアリングサービスである.飲食店は定休日は稼ぐチャンスを失っており,休業日に店舗をレンタルできるサービスは魅力的でニーズがありそうだ.もちろん,利用者が常識的で綺麗に利用してくれることが貸し出しの条件になろうし,事故等のリスクもあるので,C2C(個人間取引)のマッチングは難しいだろう.※今回の我々のケースのように知り合いであるからという信用によりリスクはヘッジされ補完された.

 

 

エアビーのような民泊サービスやウーバーのようなライドシェアサービスのように,企業やプラットフォームを通しての消費者間取引はそれなりに需要があるのではないかと思われる.正確に言えばC2B2C(consumer-to-business-to-consumer).マッチング機能と決済機能,それに保険を担保されていることが必須のサービスだ.うん,面白い.ライドシェア程度のサービスが規制で導入できないようなIT後進国(既得権優遇社会&超規制社会)日本においては,需要があっても糞みたいな規制が邪魔をしてビジネスし辛いかもしれないが.

 

 

というわけで,とある日曜日の夜に居酒屋を借りて,自分たちでお酒と素材を持ち込んで,パーティをすることになったのである.宅飲みは安いけれども自宅スペースや調理器具が不十分である場合が多々あるし,アクセスの面でも最適な場所というのはなかなかない.何よりもプライベートなスペースに(まだそれほど)親しくない人間を招くには抵抗感がある.だからアクセス至便な居酒屋を持ち込みで借りられるのは実に有難く願ったり叶ったりである.

 

 

みんなで買い出しを一緒にして,食事を作りながら飲みましょうという話になって事前に駅で待ち合わせ.中食(今回は飲食店を借りての実質内食)はリーズナブルに好きなものが選べて良いけれども,買い出しとロジスティクスが少々手間である.具体的には重いものを運ぶのは面倒だ.スーパーマーケットからは徒歩5分少々なので,タクシーを利用しても良いかなと思っていたら,当日,中国人留学生の彼女が更に魅力的な提案をしてくれた.店主(居酒屋のオーナー)と交渉して,店内の瓶ビールは原価+100円,ボトルは原価+500円で飲んで良いとの許可を得たとのことである.

 

 

なんて優秀な子なのだろう.もちろん飲食店オーナーとの信頼関係(後で聞いたら彼女の親戚が経営)があって成り立つことではあるが,買い出しで一番重い荷物になるアルコール飲料(瓶や缶)は買わずに済むことになった.ビールとウィスキーと炭酸があれば十分であるし,女の子はビールと紹興酒が好きだという.私の連れの友人がチューハイが好きとのことで,お酒は缶チューハイを5本買うだけで済んだ.

 

 

元々手の込んだ料理をするつもりはなかったが,相手側も簡単に作れて食べられるメニューにしないか?との提案があった.大賛成である.なんとジンギスカン鍋があるというので,牛肉と豚肉と羊肉,海老,それにキャベツ,ニンニクの芽,玉ねぎ,ピーマン,キノコ類と野菜もたくさん買い込んで,BBQのように飲み会をしましょうという話になった.準備もお手軽で片付けも簡単.そして美味しい.焼き肉は最高である.

 

 

②飲食店レンタルのポイントとまとめ:シェアリングエコノミーは信用担保と保険とマッチングがすべて

 

 

この会合では「セルフレジすら使いこなせない日本で電子決済が普及するとは思えない」とか「日本の大学に通う中国人留学生から見た日本の不思議」で盛り上がったのだけれども(別掲予定),飲食店レンタルというシェアリングエコノミービジネスの話をまとめると,

 

  • 飲食店レンタルの需要はそれなりにある.飲食店としては定休日稼働による収入で固定費(主に家賃)を抑えられる→「新たな収益機会の創出」

  • 飲食店レンタルは安くなければ利用されない.飲み会の費用は「外食≧中食≧内食」のためコストパフォーマンスの最大化が重要→「1000円/人が目標価格」

  • 飲食店レンタルは大きく稼げるビジネスモデルにはなり難いが高熱水道費しかかからないので利益率が高い→「薄利だが確実に利益が稼げる」

  • シェアリングエコノミーのポイント→「使いやすく集客できるプラットフォーム」「マッチングコストの最小化」「信用経済(保険の提供)」

  • 飲食店レンタルは旅行仲介サイトのような仕組みで提供されるのが望ましい→「外食企業が新規サービスとして提供してはどうか?」

 

いずれにしても,最近のシェアリングエコノミーのバブルは,ベンチャー企業が適当なプラットフォームを提供して,仲介企業としての価値をまったく生み出せていないのが問題(大半)であり,楽天トラベルやじゃらんのようなサービスで「飲食店レンタル」というメニューを提供する方が,新規顧客獲得のコストが抑えられ競争力を発揮できると考える.

 

 

そして問題なく綺麗に使って貰えなければ飲食店側も貸すメリットがないため,保険の導入は欠かせない.飲み物をこぼす,皿を割るといった小さなことも保険でカバーして利用者のスコアリングをすることで,利用者のモラルは担保可能であるとし,サービス品質向上にも使えるだろう.

 

 

シェアエコは大きな可能性があるにも関わらず,マーケティングコストにばかり金がかけられている現実が問題である.利用者と提供者の双方にとって安心&安全&便利に利用してもらうような付加価値の提供を期待したい.弊社ならリーズナブルかつ有益なアドバイス&コンサルが可能であるので,ご依頼いただければ幸いである.