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この数年,親の就活や採用への過剰な介入が問題になっています.まずは次の記事をご覧ください.
保護者の皆さまが息子,娘の就職活動が心配で仕方がないというのはわかります.昨今のブラック企業の報道や非正規雇用の問題など,手塩にかけて育てた子どもの社会への旅立ちは家族にとっての一大イベントであり,絶対に失敗させたくない.だからこそ,保護者として就活の正しいサポートを実施すべきであり,下手な感傷による就活を台無しにする行動は避けねばなりません.本稿では就活において親の望ましい支援について考察します.
「保護者の就活への過保護と過干渉と無関心」
いくら子どもが心配だからと言って過保護にしてはいけません.これから厳しい社会を生き抜いていくのは本人であり,親が手取り足取り面倒を見ることは本人の成長を妨げることであると意識すべきです.よって,子どもの代わりに親が企業に連絡すること,大学の就職課に同行することなどは避けましょう.特に会社側から親の影が見えてしまうことは選考に悪影響を及ぼします.
逆に親がまったく就活に無関心であるのも問題です.これまで勉強しろとか良い大学に進学しろ!と厳しく指導をしながら,社会に出る際に無関心というのはお粗末ではないでしょうか? どんなに有名な大学を卒業しても,就活に失敗すればその後の数十年に及ぶ人生が恵まれないものになるのは明らかだからです.
「資金援助:就活中にバイトをしなくて済むようにサポートしよう!」
企業で面接官を担当していた経験から,就活中にバイトに追われる学生は就活に失敗する可能性が高いと断言します.その後の40年の仕事を決めるかもしれない就活において,時給1000円程度のアルバイトをする暇が果たしてあるでしょうか? 3カ月~半年程度の期間,大学で勉強しながら就活を実施することは大変な負担です.
お金に不安があるがためにバイトを入れざるを得ないというのは本末転倒であり,就活への資金援助を可能な限りしてください.子息が留年したり就活に失敗する損失は何百万円から何千万円になりますが,10万円でも援助があれば相当な助けになるでしょう.もちろんこれは最低限の金額ですが,親から出来る最大の就活サポートは資金援助であると覚えておきましょう.
「志望先企業リストを書く:学生は憧れとイメージで就活してしまう」
学生はエントリー先企業をイメージで選んでしまいがちです.人気企業ランキングなどを見ると,どうしてこんな待遇が悪くて環境も決して良くない企業が人気なのか目を疑うほどです.企業側はイメージ向上広告に多額の経費をかけているケースも多く,社会経験や知識の豊富な親のチェックは有効なものになります.
具体的には就活のはじまる前,理想的には大学3年生の夏に志望する企業のリスト30社を子どもに書かせましょう.そして,そのリストから若者の使い捨てが疑われるブラック企業をチェックし,見落とされている優良企業の候補を加えましょう.選ぶのは本人ですが,ブラック企業リスクを軽減してあげること,優良な企業を紹介してあげることは,子どもにとってもありがたい提案となります.
以上,弊社の「就活対策」はどの情報よりも実践的な就活の手引書であると自負しておりますので,子息に本サイトをご紹介いただくのが良いでしょう.また,就活支援事業も手掛けておりますので,手厚いサポートが必要な方はページ最下部の問い合わせからご連絡いただければ幸いです.是非,気持ち良く就活できる環境をつくっていただき,就活の成功をサポートしましょう!