★「イッテQ」のやらせ疑惑 ねつ造問題をなかったことにする日テレの下劣さとモラルの低さ&致命的な危機管理能力★

イッテQのヤラセ問題

 

◆「イッテQ」やらせ報道疑惑 権力とメディアを監視する機能が文春だけという絶望的な日本のジャーナリズムと日本企業の末期的なリスクマネジメント能力◆

 

 

週刊文春より『日テレ「イッテQ!」にラオス「橋祭り」やらせ疑惑』が報道された.個人的には,イベントのねつ造くらいは日本のテレビ局ならやりかねないと思っているので驚きはない.日本の放送局の下劣さや低俗さモラルの低さは日テレに限らず酷いので,祭りのねつ造くらいで騒いでいたら日本のテレビは見られなくなる.

 

事実整理しよう.文集砲に対しての日テレは次の回答をした.詳細はリンク先参照.

→「週刊⽂春」(11月15日号)掲載「世界の果てまでイッテQ!」の記事に関する見解

 

 

① 「世界で⼀番盛り上がるのは何祭り?」の企画コンセプトについて:

当番組の「世界で⼀番盛り上がるのは何祭り?」企画(以下、「祭り」企画)は、これまでも⼤規模で伝統的な祭りだけでなく、⼩さな地域で⾏われる様々な⼤会や、コンテスト、催しなども含めて、幅広く“祭り”として取り上げてまいりました。⼩規模の催しにも参加してきました。企画の決定に関しては、番組がリサーチした世界の祭りから選ぶケースや、世界各国の現地コーディネート会社や旅⾏会社、イベント会社などから提案を受けて、参加するケースなど様々です。祭りの参加に際しては、現地のルールに則って参加しておりますが、撮影に際して、体制やスケジュール、安全⾯等、様々な協議をし、協⼒を仰ぎながら進めております。また、それぞれの祭りのネーミングについては、例えば「チーズ転がし祭り」や「トマト祭り」など、元々、⽇本でも広く知られているものもあれば、「ブタ祭り」、「⼈間ボウリング祭り」、今回の「橋祭り」など、現地の名称では内容が伝わりにくいものに関してより親しみを持って伝わるよう、番組でわかりやすく意訳して名前をつけているものもあります。

 

② 今回の企画の成⽴について:

今回の企画は、現地からの提案を受けて成⽴したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また、番組から参加者に賞⾦を渡した事実もございません。ラオスの情報⽂化観光省には、番組の趣旨を⼗分に説明し、正式な⼿続きを経て当局

の許可をいただき、撮影にもご協⼒をいただきました。現地コーディネート会社からの提案では、⽔の上の⼀本橋を⾃転⾞で渡る催しは、東南アジアのテレビ局でも取り上げられるなど各地で⼈気となっている催しとの事で、番組サイドでも資料映像等を確認した上で、企画決定に⾄りました。⼀⽅でこの催しについて、コーディネート会社から、ラオスでは村単位で開催されているという説明はあったものの、今回放送した会場での開催実績を⼗分に確認しないまま作業を進めてしまいました。結果、この会場で初めての開催であった「橋祭り」を、放送では毎年⾏われているかのような、誤解を招く表現となりました。この点については、番組として真摯に反省すべき点があったと考えております。また、「橋祭り」が現地のコーヒーフェスティバルの敷地で開催されることは、事前に承知しておりましたが、これまでにもイベントとセットで催しが⾏われるケースは珍しいことではなく、意図して紹介しなかったわけではありません。

 

③ 「世界の果てまでイッテQ!」の制作姿勢について:

「イッテQ!はロケの失敗や不成⽴に関しても、隠さず⾒せることで、番組をより楽しんでいただけるという姿勢で制作にのぞんでいます。番組としては今回、意図的に隠した事実はありませんが、開催実績について毎年今回の撮影場所で実施されているような、放送上、誤解を招く表現があったことに関しまして、ご批判を真摯に受け⽌めております。今後の「祭り」企画については⼗分に確認の上、誤解を招く事が無いような形で放送致します。これからも視聴者のみなさまにご⽀持いただける番組作りに邁進する所存です。」(情報・制作局⻑ 加藤幸⼆郎)

 

 

疑惑に「見解」で答えるという馬鹿馬鹿しさ.答えになっていない酷い文章であるが,イッテQ側は企画つまりは祭りをねつ造した事実はない.賞金も渡していない.そしてこの会場では初めての開催とエクスキューズして,表現が適切ではなかったと謝罪している.文春の指摘にアンサーミートしていない実にわかりにくい対応であるが,日テレ側は否定したわけだ.それに対してフジテレビが次の内容を報じた.「→日テレ「イッテQ!」やらせ疑惑 ラオス政府、今後の対応協議

 

 

ラオス情報文化観光省の関係者は、FNNの取材に対し、日本テレビのバラエティー番組で、「橋祭り」と紹介されたイベントについて、「ラオスの祭りでも文化でもない」と強く否定した。

 

 

日本のメディアの屑ぶりは皆さまご存知の通りで,ガセネタを平気で報道するので,このラオス情報文化観光省の関係者の意見も事実であるかどうか疑わしい.情報のソースがフジテレビのヒアリング情報だとしたらどうして信じられる? と流石にこのタイミングでガセネタを流したら総叩きに合うだけなので,ラオス情報文化観光省の関係者はおそらくいるだろうし,その情報源が信頼できると仮定しよう.

 

とすると,日テレの対応が実にお粗末で愚かであるということになる.ここに日本の放送局の体質というか酷さが集約されているように思う.このご時世,調べる方法はいくらでもあるし,客観的な事実情報は確認が容易だ.ウィキリークスに報じられたような機密情報については,それが嘘か本当か突きとめることは困難であるし,トランプ大統領のロシア疑惑などはまさにそれに該当するのであるが,どのような祭りであったのかなどは素人でも調べられる.

 

そして週刊文春は日本テレビ放送網株式会社という日本屈指の既得権益に喧嘩を売ったのだ.個人的に文春砲は嫌な媒体だと思っているけれども,文藝春秋は裏を取って今回のネタを報道していることだろう.これが間違いでしたとなればごめんなさいでは済まされないし,文藝春秋の社運がかかっている.

 

それに対して日テレは否定をしたわけだ.どちらかが瀕死の重傷を負いそうでワクワクする.現状では日テレ側の分が悪いだろう.文春側からは事前に紙面内容の通知があっただろうし,日テレ側はイッテQヤラセ報道に対する準備時間は十分にあった.人命に関わることでもなければ救急を要することでもない.だから「ヤラセ疑惑に関して,徹底的な調査をして正確な事実を確認し,後日発表をする」とでも答えておけば良いものを慌てて否定をしたわけだ.そしてそれが見解という発表で酷い内容.

 

祭りのねつ造があったとして,所詮バラエティであるので,ラオス政府や祭りの関係者と視聴者に誠実に詫びて今後二度と繰り返さないように改善策を講じると謝罪すれば良かっただろう.それなのに初動対応でヤラセ疑惑を否定するクイックレスポンスをした.時間を稼ぐことで以下の対応策が考えられたはずなのだ.

 

  • 日テレトップが全面的に詫びて責任を負う
  • 番組責任者が詫びて責任を負う
  • 日本の制作会社に責任転嫁
  • 現地の提案企業や制作会社に責任転嫁

 

祭りのねつ造がどれくらいのレベルであったのかにもよるが,いくらでも対応のやり方はある.それが危機管理でありリスクマネジメントだ.危機管理の専門家でなくても最低限の教養があれば考えつく対策を出せないのが日本企業である.最近ではタカタであり,神戸製鋼所であり,古くは雪印であり,ちょっと信じられないくらいに経営陣が無能ではないだろうか?  現場では頑張っている社員や優秀な人間もいるのに,経営陣がリスクマネジメントで失敗して莫大な損失をもたらすのは日本のお家芸だ.

 

日本企業のリスクマネジメントの能力の致命的な低さは日テレに限ったことではないけれども,究極に無能だと思う.「日本の経営者は奇跡的に無能だ」とデービッド・アトキンソン氏が指摘しているけれども,危機的な水準にあるのではないだろうか.稚拙なリスク対応で負わなくても良い重傷を皆で受ける.タカタは会社ごとなくなってしまったけれども,日テレもそれに近いレベルでヤバいのかもしれない.

 

個人的にはテレ東とNHK以外で見る唯一の番組がイッテQであり,大変い面白いバラエティ番組であると思っており,倫理的に問題はあったかもしれないし,日本のテレビ局のモラルの低さと報道姿勢には大いに問題があるものの,せっかく面白い番組であるのだから,今回の対応をした社員を全員懲戒して経営トップが責任を負って辞任して,報道姿勢を改めつつ,イッテQの放送は続けて欲しいと願っている.

 

 

◆「イッテQ」やらせ報道疑惑に対して日テレ社長が意味不明な会見をした件&日テレが当初の報道発表を消した件◆

 

 

(追記)日本テレビの大久保好男社長が意味不明な会見をした.日本企業の経営陣の無能さは挙げればキリがないけれども,ここまで酷くて馬鹿馬鹿しい発表はそうそう出来るものではない.そして過去発表のPDFを消しやがりましたよ,日テレ.放送局が過去の発表をなかったことにするというのは絶対にやってはいけないことではなかろうか?

 

https://www.ntv.co.jp/ntv_notice/pdf/20181108.pdf

 

上記リンクが「404 not found」にされた.ご指定のページは存在しませんという.発表したものを消すって放送局が最悪のタブーを平然と実施するリスクマネジメント能力のなさもちょっと度し難い.

 

 

新たなプレスリリースも酷い.「朝令暮改」なんてレベルじゃない.

→「世界の果てまでイッテ Q!」 「祭り」企画について 

 

「事実関係を整理して何が問題であり,どう対処するのか?」を示すのが最低限の情報発信であると考えるが,なにを詫びているの全くもって意味不明で理解に苦しむ.「ヤラセ企画やでっち上げをする意図はなかった」とか「ヤラセを指摘されるとは思っていなかった」など,視聴者の認識と違うことを述べており,何が問題なのかも,何を詫びているのかも,まるで説明になっていなくて,ここまで酷い情報発信が出来ることがある意味凄い.

 

オリンピック担当大臣である桜田大臣が国会で全国民に醜態をさらしているのも信じがたいけれども,日本という国はどんなに無能力でも運が良ければ組織のトップに立てることを世界に向けて発信したいのだろうか? 人生は運の良し悪しがほとんどすべてなので,それを批判するつもりはないのだけれども,部下や同僚,もしくは組織として,馬鹿には馬鹿と指摘して組織防衛を図らないと,組織全員が不幸になる.歴史や第二次世界大戦で実証されているのに,日本の学ばない文化と無能力者が権力を握る仕組みは実に度し難く気持ち悪い.

 

イッテQは単なるバラエティ番組であり,報道やドキュメントもねつ造するような民間営利企業のテレビ局にバラエティ程度で厳しい放送倫理など,多くの人は求めていないだろう.致命的なのは,問題が指摘された時点で詳細な確認も実施せずに「やらせはなかった」と発表したことであり,今回の日テレ社長の意味不明なお詫びである.

 

こんな危機管理能力の欠片もなければモラルもないような連中に貴重な放送電波という資源を格安で払い出し,日本最大級の既得権益化させて腐らせているのは大問題ではなかろうか? 繰り返すが「日テレが当初発表のプレスリリースを消した」ここまで酷いことがされていることを国民(視聴者)は認識すべきだし,怒りの矛先を間違えないでいただきたい.電波オークションの必要性を声高に主張していきたい.