★「合同企業説明会」は時間の無駄.企業は非効率なイベントに出展するのやめませんか?★

 

「合同企業説明会は企業と学生の双方にとって時間の無駄」「合同企業説明会に代わる効果的な選考と採用方法の御提案」 「合同企業説明会に参加するメリットはあるか?」「合同企業説明会に出展する意義を問う」

 

 

就職活動の季節がやってきました.非効率で非合理的な規制を課すが大好きな文部科学省.補助金を握られた挙句に天下りに支配され,大学や学生のメリットを追求できない大学理事関係者.既得権益だけを守れれば,日本や将来のことなんてどうでも良い経団連.多くの日本のしがらみが学生の就活への負担を大きくさせて,就活支援企業だけホクホクになるうんざりするような現実は「★「採用直結インターン」を認めない文科省と経団連 不毛なルールを遵守する残念な日本の新卒採用★」「★「就活スケジュール」無能な経団連が壊した日本の就活「インターンによる就活早期化」★」でも指摘した通りですが,本日は30年前から変わらず続いている非生産的な「合同企業説明会」について考察したいと思います.

 

 

To:大学生の皆さま

 

結論:

合同企業説明会に参加するのは時間の無駄.

 

理由:

①企業説明会に参加すること自体にメリットが少ない.

②企業説明会に参加するのであれば大学主催の個別企業説明会で十分.

③情報収集やエントリーはネットから可能である.どうして合説に参加する必要がある?

 

提案:

合同企業説明会に参加する時間があったら

「1つでも多くのエントリーシートを提出する」

「SPI等の就活試験に備える」

ことをおすすめしたい.

 

 

To:採用企業の皆さま

 

・採用にもっと頭と想像力を働かせたらいかがですか?

→合同企業説明会に出展したり,リクナビ&マイナビにカネ積んでも採用できないどころか,志望者母数の確保すら困難です.

 

・費用対効果って言葉を知っていますか? 

→そもそも合説に参加した学生からのエンゲージメント測っていますか? 優秀な人材を獲得するという目的を忘れて,説明会を実施するという手段が目的化されていることは,いかがなものかと思います.

 

・大学主催の企業説明会は無料です(もしくは格安).営業してますか? 出展してますか?

→リアルな接触の場としてもっとも確実にアプローチできるのは大学主催の企業説明会です.ターゲットも明確ですし,差別化(区別)もできます.エンゲージメントも測りやすい.重視しませんか?

 

・学生はカネも時間もないから負担を強いないでください.

→合説のために交通費を支払わされ,時間を無駄にする学生のことを考えると不憫です.

 

・優秀な人材を獲得したいなら,御社の待遇を見直すべきでは?

→そもそも論で恐縮ですが,超売り手市場の2018年,学生が企業を選べる環境では,魅力のない待遇では採用に苦労するのも当然です.広告等の宣伝や,営業で採用を増やそうと努力するのではなく,待遇を改善していただきたい(雇用契約の根本に関わるところなので難しいと思いますが,検討する価値はあると思います).

 

・作業員(兵隊)を採りたいのか,リーダー候補生を採りたいのか分けませんか?

→こちらもそもそも論になりますが,その兵隊にやらせている仕事は非効率で無駄だらけですよね.IT化やシステム化でその仕事の必要性を改善できると思います.もしくは外注したら良いのではないでしょうか? 企業経営の立場からすれば,約40年の固定費(正社員を企業は解雇できない)を払って非生産的な仕事をさせていること自体に疑問を持ち,改善するのがよろしいかと思います.

 

こんなことを言ったら三越伊勢丹様のように,固定費の高い,50歳前後以降の社員のほとんどは不要ということになってしまいますが,電話営業と紙集計を改善するだけでもいらなくなる仕事はたくさんあると思います.電話営業が効果的という日本企業の闇はいかんともしがたいですが.

 

・業績や自社の成長性に自信がある企業様は地方国公立へ出張をおすすめします.

→日本の官僚は個々の能力は秀でているにも関わらず,政策のほとんどは馬鹿なので(国益や全体利益ではなく,省庁の利益のために働くためと思われる),需要のある東京23区の大学進学を希望する学生の入り口を狭めるという愚策を推進しています.

 

出口の確保と拡大こそが日本の地方大学の維持に必要なことであり,意義があることであると考えます.地方国公立学生の(上位は)優秀です.意識が高いだけで能力が伴っておらず,使い勝手が悪い有名大学の(結構な数の)学生と違い,真面目な学生が多いです.積極的に地方の大学説明会に出張して,採用活動を実施してはいかがでしょうか?

 

 

To:大学関係者の皆さま(就職課,キャリアオフィスの皆さま)

 

・大学主催の企業説明会を改善して,学生と企業の双方に魅力のあるイベントとなるよう工夫しませんか?

 

→特に地方国公立大学の関係者の皆さま,学生のためにもう少し頑張って働きませんか? その労働意欲の低さは大手私立大学の職員と比べると雲泥の差です.日本はモチベーションとインセンティブの設計が機能不全で,特に公務員は努力損が激しいのは問題ですが,学生があまりにも気の毒です.

 

例えば東京本社の優良企業の説明会を誘致する.そのためには,学内の成績優秀者を選抜するとか,プールするくらいのアプローチがあっても良いと思います.自分の子どもに就職させたい企業を説明会に誘致するくらいの努力が欲しいものです.

 

また,地元企業に就職させたいのであれば,大企業との扱いを同一にするのではなく工夫しましょう.地元の中小企業に志望する学生は,地元に住みたいというのが主な理由ですから,中小企業の説明会はバンドルするのも一手です.

 

一コマ60分としたら,自動車会社とか総合電機は一コマ与えても良いでしょう.参加者はたくさん来ますから.でも,中小企業の説明会にはほとんど参加者がいない.それならば,業界で括るとか,業種で括るとかして,60分枠に3社とか6社お願いすれば良いでしょう.

 

中小企業が良い悪いとか綺麗ごとではなくて,学生と企業のマッチングの機会を増やすことに注力するのです.1コマで3社ないしは6社の企業に接触できるチャンスがあれば,地元就職を志す学生は興味を示すでしょうし,採用企業側も他社と比較されるので改善する意欲が働きます.

 

せっかく新卒採用は売り手市場なのに,雇用マッチングの不一致が多々起きているように見受けられるのは残念です.中小企業が民間の合同企業説明会に高い金払って,ほとんど採用できていないのは見ていて辛いです.大学が地元の企業に説明会の場を与えていますか? その説明会を意義あるものにしていますか? 

 

30年間も合同企業説明会の非生産的なビジネスモデルが成り立つって驚きです.売り手市場といえども(ほとんどの)学生は弱者(自分を売り込むという営業側)であり,営業が馬鹿だと顧客の立場でも同僚の立場でも無駄が多いでしょう.大学もそれをビジネスにせよとは言いませんが,放置し続けたのは不作為です.

 

採用企業様,大学関係者様,双方におかれまして,少しでも生産性を上げる(というか無駄なことをさせないよう)御尽力いただきたくお願い申し上げます.