
前年黒字で確定申告を実施していれば、日本政策金融公庫の新型コロナ融資は、ほぼ確実に利用できる
新型コロナウィルスに関連した自粛要請により、飲食店や観光業が軒並み大打撃を受けている。
新型コロナウィルス感染拡大防止を図る政策は、経済を縮小させる施策に直結する。だから飲食店と観光業を筆頭にダメージは避けられない。
インバウンド収入が壊滅したところに、日本人の飲食店消費も激減したので、新型コロナウィルス騒動が最短の2020年ゴールデンウイーク明けで終息したとしても(まずありえない希望的観測)3ヶ月の売上/消費が蒸発した分を取り戻すことは永遠に出来ない(半年の売上/消費の蒸発もあり得る)。
コストパフォーマンスがセールスポイントであった魅力的な日本の飲食店は、薄利で自転車操業で日銭商売で営業していた分ショックに弱いのが実態だ。分厚い資本があるか、利益を預貯金で積み上げていた事業者以外は、耐えきれず倒廃業が続出するだろう。
世知辛い話であり、厳しい現実である。
自分に出来ることは何だろう? と考え知人の個人事業主に「日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付」を紹介して申請協力することにした。当面の運転資金を無利子ないしは超低金利で借り入れることができる。
融資ならいらないと判断するケースもあった(日本は借金に対する嫌悪感が強い傾向がある)。それでも、付き合いのある事業者の5件が、日本政策金融公庫のコロナ融資を申請して、全員(5分の5)が融資決定した。
サポートした5件とも前提条件として以下の状況。
- 全て個人営業の店舗(個人オーナーが経営するパート従業員1人~3人程度の飲食店)
- 4店舗は年間利益が100万円以下(1店舗は300万円)。赤字ではない。しかし全然儲かっていない。
- 日本政策金融公庫の「マル経融資(小規模事業者経営改善資金)」の利用実績あり。冷蔵庫を買い替えるとか、リフォームをするする等の理由で、30万円~300万円の範囲でマル経融資を利用していた。借りる必要がなくても借りるよう推奨していた。これは事業の知恵。
そして皆、確定申告を実施していた。だから今回の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は以下の4つの書類を提出するだけで完結した。
- ①借入申込書
- ②新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書
- ③最近2期分の確定申告書(一式)のコピー
- ④飲食店営業許可証
5件の飲食店の全部「新型コロナウイルス感染症特別貸付」の融資が決まった。100万円~500万円の融資である。私は限界額まで借りれば良いのではないかとアドバイスしたが、皆、年間売上の範囲内の金額を申請した。
もし私が金主なら貸せないような経営状況の飲食店にも日本政策金融公庫は貸してくれる。丁寧な対応をとってくれる。融資申請から融資実行までのフローは以下の通り。
- ①必要書類を郵送(レターパック)申請(3月末)
- ②電話面談(①+8日)その場で融資決定
- ③契約書受領(②+7日)
- ④契約書及び必要書類(印鑑証明書・通帳コピー・身分証明書コピー)返送(③+2日)
- ⑤融資実行(④+9日)
融資申請から融資実行まで26日。途中に土日を挟んでいる(電話面談は日曜日、公庫職員は日曜日も稼働しており頭が下がる)。申請書類のやり取り期間を除けば2週間程度のスピード感である。本当に素晴らしい。
※なお、本件は3月申込分のタイムテーブルであり、4月上旬現在、政策金融公庫への融資申し込みが殺到しており、45日~60日程度かかる可能性があるとのこと。
出来る限り支援するよう政府(経済産業省)が指令を出しているので、属性や書類に不備がなければ断らない状況である模様だ。融資を回収できるのか疑問ではあるものの、借りる側にとっては相当に優しい条件で融資を実行している。※月間売上×6ヶ月の金額まではノールック融資という感想。
これが良い悪いは立場によって異なるので是非は各自に委ねるが、前年黒字で確定申告を実施していれば、政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付は、ほぼ100%通ると想定される。キャッシュに不安がある方はご活用いただければと思う。
(PS)私がサポートした事業者の情報は守秘義務の観点から明かさないが(そもそも知り合いなので無償サポート)ネットには続々と融資獲得の報が投稿されている。「新型コロナ融資事例」の一部を紹介することとしたい。
※融資して回収できるのか大いに疑問。という対象が散見されるくらいに甘い基準で融資している。
ダメ元で送ってから8日目。500万円のコロナ融資借用書が届きました
— ランキン@徳島で暮らして (@MtanGM) 2020年4月15日
これを送り返して問題なければ3営業後に入金されるとの事。日本政策金融公庫、めちゃくちゃ早い
申込書送った後は、電話で5回(どれも5分以内)話しただけ。窓口行ってません
既に取引あったからだと思うけど、すごいスピード感 https://t.co/U98SMP3QlQ pic.twitter.com/B0O2KogUCS
明日2500万円入金が決定済み。
— 中小企業診断士マキノヤ先生★不要不急の外出自粛中★YouTuber (@a_makinoya) 2020年4月14日
日本政策金融公庫から借り入れしてみた流れを後日YouTubeで解説予定。
新型コロナ対策で資金調達したい方に届けたい。#中小企業診断士 #特別貸付 #日本政策金融公庫 #国金 pic.twitter.com/kUziiDHN5j
政策金融公庫より「600万円」の融資に成功😌
— 伊藤さん@シェアハウス社長 (@DaisukeIto1989) 2020年4月14日
無利子・無担保の好条件。申し込みから約4日で結果がでたよ。別の会社も合わせて、別途数百万は調達予定。
変化に適応するための投資と、予備の運転資金にします。
フリーランスの人も含め、事業者の人は要チェック☝️
これ!→https://t.co/VO6qTFzpC8
『日本政策金融公庫』
— 古川 政央 (@BKalpha2) 2020年4月14日
3月26日に申請
🔻
4月13日に借用書が届く
🔻
4月14日返信
🔻
受理後2.3日営業日以内に入金
めちゃくちゃ申請あるのに
対応早いと思う❗️#日本政策金融公庫#職員さん頑張れ#コロナに負けるな
日本政策金融公庫から連絡来た!
— ゆうき@BUYMAやってるサウナー (@YofukuU) 2020年4月12日
4月2日に書類出したので連絡来るまで10日掛かった。
事務所に出向いての面談は無しで、10分ほどの電話面談で全て終了。この感触なら満額通るはず!結局ビビって組み換えの分別で考えたら大した金額借りなかったな😅まあこれが今の僕に扱いきれる額ということで 笑
今回の無利子融資、政策金融公庫まで行って話聞いてきましたが、書類の記入事項が半減した用紙が既に用意されてました
— こっこ@物書き初級 (@rufeir) 2020年4月12日
要件も普段からすると、びっくりするくらい緩いです
据え置き期間も最大5年、その先の返済も無利子
こんな破格の融資、身内から借りる以外に見たことないです
小規模企業の資金繰りに関して!日本政策金融公庫はかなり迅速な対応でした。資金繰りに困っている小規模企業の方にはオススメhttps://t.co/DZGRVJPWIY
— 金森理香 (@RikaKanamori) 2020年4月9日
3/25に必要な書類を郵送→3/31に担当者より入電→4/6に面談→4/7に審査OKの連絡→書類送付→返送後二週間程で入金 予定
参考にしてみてください!
【日本政策金融公庫 コロナ融資】
— SAT@勤め人大家 (@KunimasaS) 2020年4月10日
200万円、金利0.46%、期間4年、据え置き1年
面談不要で通りました。
ありがとおおおおおおおおおおおおおお。
日本最高。
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— 瀬津徹|アラ還が転売~年商100億目指す‼ (@setsu_idea) 2020年4月7日
政策金融公庫コロナ融資、決定!
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・無利子(後日利子補給)
・無担保
・連帯保証人あり
申し額どおり2000万円融資が決定しました。
(2000万円印字の契約書が届き、郵送すると実行されます。)
この無利子の武器をどう使おう?
申込額を多くすればよかった?#コロナ融資決定 #物販 #転売
日本政策金融公庫の融資通った!!!!!!!
— まっけんじー (@mckenzie___k) 2020年4月6日
3年据え置きその後10年払いで、6年目から金利0.1%!!!!
なんだこの神制度!!!!
あーーーーーまじで助かるんじゃああああああ
政策金融公庫の3年無金利融資が通ったとの連絡きたのでメモ。
— Ryusuke Fujieda (@RaBfujieda) 2020年4月6日
3/13公庫へ電話問合せ→3/19融資申込→3/27公庫との面談→4/6融資審査結果連絡→4/15頃入金予定
休業補償が欲しいけど、最悪を想定しての融資申請。
聞かれる事が多いので貼ります。
— KIPPOSHI 吉法師 (@KIPPOSHI21) 2020年4月5日
国民政策金融公庫 感染症特別貸付https://t.co/l3AVoz9Bua
確定申告書、印鑑証明、借用書、売上減少率計算書、身分証明書で借りれます。
面談無し、電話で決まります。
3月頭の申請で約20日で融資実行です(ФωФ)♡
なんとしてでも生き残りたいので500万円新たに借り入れしました!
— 𝗖𝗔𝗡(きゃん)✳︎カフェ経営&画家 (@dinocan2018) 2020年4月3日
日本政策金融公庫のコロナウイルスに関わる特別貸付の審査、電話一本で通りました。今までで1番金額大きかったのに!
この時期さえ乗り越えれば大丈夫!という事業者さんは実質無利子なので是非検討を!大切なお店を守るために!
日本政策金融公庫からコロナ融資1000万が可決連絡。
— 子供の英語教育企業 (@Phtz8b8qx5lK7ND) 2020年3月30日
実質無利子。15年。
創業融資で1000万借入があるにも関わらず予想外の結果。
感謝しかない。
これでコロナ治るまでコスト極小化して備えられる。
みんな頑張ろう!#日本政策金融公庫 #コロナ
日本政策金融公庫から、新型コロナ対策融資の申請が通ったと連絡がありました。
— 小林義崇|元国税職員ライター (@Light2016Y) 2020年3月31日
ちなみに、タイムスパン的には以下のとおりです。参考になれば。
3月18日 最寄りの商工会議所に相談。
3月25日 公庫の方と対面。申請書類作成。
3月30日 融資決定の連絡。
4月上旬 融資実行予定。
政策金融公庫から書類が届いたよ。
— 松村@東京 (@Trade_2017) 2020年4月3日
据え置き期間もあるので、トータル10年かけて返済なのです。
来週、法務局に行こっと。 pic.twitter.com/pA103U0Lxc
【日本政策金融公庫融資】
— 金森重樹@ダイエットonlineサロン (@ShigekiKanamori) 2020年4月1日
3月27日(金)申し込み
4月1日(水)回答
新型コロナウイルス感染症特別貸付
6000万満額承認⭕️
普通貸付4800万を同時に申込むと1億超になって本店審査で時間かかるとのこと
時間ずらして再度申込むことに
実行は13日の週
現金は大切
手元流動性を確保して
cash is king pic.twitter.com/kssEjlYR81
日本の新型コロナ経済対策の内容が悪い、スピード感が遅い、などと情報弱者が叫んでいる(安倍首相嫌いやポジショントーク連中が多い)。私は安倍総理も自民党も一切支持していないが対策は上手くやっていると思う。
加えて個人事業主には、2020年5月に持続化給付金「100万円」が実行されそうなので、一部対象にはこんなに手厚い給付・融資・補償をして大丈夫なのか?という新型コロナボーナスステージである。
※友人に高所得サラリーマンが多いので、高額納税者の彼らは個人事業主への手厚い給付や、全国民に10万円給付せよとの意見に皆怒っていた(所得税を減らせ!というのが彼らの主張)。日本のメディアはマスゴミと形容されるくらいにクズで無能なので、新型コロナ後は社会に禍根を残し日本の没落を早める結果になると危惧している。
余談だが、ファクタリング業者が暗躍しており、私が知る限りはファクタリング業者は全部「黒」か「グレー」なので利用はお勧めしない。詐欺みたいなものだが、詐欺を理解できない人間と騙される人間がたくさんいる。
「日本は庶民にとって世界一優しい国」USAやCHINAの弱肉強食社会を見て心から思う。全ての事業者の健闘を祈る。
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