★「お帰りiPhone6s ありがとうドコモ さようなら新技術」僕たちは3年前の旧型iPhoneが大好きだ★

旧型iphone

 

「ドコモの割引プランに2015年発売のiPhone6sが登場.旧機種スマホを有り難がる日本のマーケットとテクノロジーの敗北」

 

 

NTTドコモが2018年9月1日より利用料金がずっと毎月1,500円割引となる料金プラン「docomo with」対象端末に「iPhone 6s(32GB)」を追加するとの報道があった.簡単に言えば,2015年9月発売の旧機種「iPhone 6s」をキャリアで安く利用できますというだけの発表である.

 

 

先日指摘した通り,日本の消費者における最大の部分集合であるマジョリティは,格安SIMのサービスを知らなかったり契約できなかったりする情報に疎い人々である.

 

 

 

 

だから「docomo with」という割引プランを提供するのは利用者にとって良いことなのかもしれないけれども,このニュースが結構な話題になり注目を集めていることを知り打ちひしがれた.「iPhone 6s」が安く使えるのが最高で衝撃的に素晴らしいという記事もあり驚嘆したわけだ.3年落ちの旧型スマホを有り難がる人が大勢いて,それは大多数のマジョリティ.

 

 

  • もう「日本には最新テクノロジーには需要がない」

  • そう「新たなテクノロジーは日本のマジョリティには響かない」

  • そして「日本の一部のマイノリティ相手では大した商売にはならない」

 

 

例えば,お前には才能がない!とわかりきっていたことだけれども,改めて突き付けられたような無力感と絶望を感じる.我々の生活を考えれば「iPhone 6s」で日常生活は十分だ.ググってLINEしてメルカリしてFacebookやインスタに写真を投稿する.確かに「iPhone 6s」で事足りる.

 

 

アップルが大好きな我々日本人は「iPhone」というブランドとマークとOSが必要なだけであり「iPhoneX」や「iPhone 8」に10万円も払って購入するのは難しく(私には無理だ)安く「iPhone」を使えるに越したことはない.「iPhone 6s」以上の高スペックのスマホはAndroid端末であれば3万円で選び放題だけれども,使い慣れたiPhoneを手放すなんて選択はありえない.

 

 

2年割賦で手に入れた液晶の割れたiPhoneを所持している人たちが何万人もいて(電車で数えきれないほど遭遇する),ドコモ「iPhone 6s」新割引プランは彼らを救う.確かに需要を考えればドコモの判断はビジネス戦略上正しいのだ.ソフトバンクがやりそうなプランを先取りした感がある.

 

 

たぶん,ソフトバンク(孫正義氏)は投資に忙しいのと,小銭を稼ぐ必要がなくなったくらいに利益を稼いでいるので,チマチマとした戦略は打たないのだろう.

 

 

それでもこの型落ちiPhoneをドコモが主力サービスで提供するとの経営判断は,絶望的な気持ちになる.日本には新たなテクノロジーもサービスも求められておらず,変化や改善を望まない人々に適当な製品とサービスを少しお得に提供することが,確実に成功できるビジネスであり,新しいサービスや技術では需要は掘り起こせないよと諭されてしまったから.

 

 

そして,アメリカや中国に周回遅れになりつつある日本のIT環境は,永遠に追いつけないことを目の前で立証された.新技術やテクノロジーなんてなくても平和で幸せに生きていける.そして,我々庶民には新しいコトにカネを払う余裕が残念ながらない.このままジリ貧の没落途上国に安寧するよりも面白いコトに投資して成長に賭けてみないか?なんて未来は我々にはない.それを目の前で3年落ちのスマホを販売するキャリアと,有り難がる人々が教えてくれた.

 

 

ありがとうdocomo.お帰りなさいiPhone6s.さようならテクノロジー.会えそうにないねIT先進国日本.

 

 

没落途上の国で何一つ不自由なく生きている幸運を噛み締めつつ,もっと便利な未来には手が届きそうになくて,涙で滲む現実に笑ってみせた.誰も微笑んでくれなかった.永遠に微笑みが見られることはないけれども,笑って生きていければいいね….