★“ちはやふる基金”から考察する効果的な寄付金の集め方★

ちはやふる , 寄付金

※画像出典:ちはやふる基金

 

「ちはやふる」素晴らしい漫画ですよね.原作のクオリティが超高くアニメの出来も秀逸.年間100作品以上の漫画を読んでいますが個人的にベストマンガ30選に入れたい歴代屈指の漫画作品です.

 

「BE・LOVE」(講談社)という発行部数が少年漫画誌の1/10~1/20程度しかない少女漫画誌でこれだけのヒットを飛ばすのは,作品が秀逸であれば媒体は問わず爆発的に普及する現代ネット社会の良い側面だと思います.アニメ効果が絶大でした.

 

さて,漫画談義はこれくらいにして,末次由紀作の「ちはやふる」.物語は近江神宮新年恒例の競技かるた日本一を決める決定戦へ突入し物語は佳境を迎えていますが,ちはやふる基金が設立されちはやふる基金公式サイトがオープンして話題になっています.

 

→ちはやふる基金(https://chihayafund.com/

 

具体的には「ちはやふる小倉山杯」の出場選手全員に賞金ないし奨励金を出す等の,かるた奨励活動に使う寄付金を募るプロジェクトです.以下の末次先生の基金紹介漫画がわかりやすい.

 

→ちはやふる基金、はじめます!のマンガ(https://comici.jp/articles/?id=15301

 

末次由紀先生と関係者の素敵な取り組みを心から応援しています!

 

さて,前置きが長くなりましたが本題です.プロジェクトの趣旨は素晴らしく,寄付金で応援するという形態も妙案であると思います.しかし,寄付金の集め方に改善の余地があるのではないか?と考えたので考察します.

 

 

◆寄付金の集め方に関する最適解の考察◆

 

現在,プロジェクトファイナンスを実施する際には以下の2つの方法がある.

  • ①専用クラウドファンディングサイトの活用(CAMPFIRE,Readyfor 等)
  • ②自社運用(代表例:日本赤十字社,あしなが育英会 等)

①の専用クラウドファンディングサイトは手数料を10%~20%も徴収される.だから寄付型のプロジェクトでは真っ当な案件は本選択をしない.

 

ちはやふる基金は基金公式サイトを立ち上げ,独自に寄付金を募るアプローチを取っている.寄付金決済のプラットフォームとして「Syncable」を活用する形だ.手数料は比較的安価に抑えられている.

 

●Syncable:クレジットカード決済(単発・継続・年会費)

・VISA/MASTER = 2.95%+税

・Amazon Pay = 5%+税

 

一方で寄付金を送るためには非常に多くの情報を入力せねばならない.姓名・生年月日・住所・電話番号etc.基金に応援する意思があって,寄付金を投じる意欲があっても,実際に決済する段階になると尻込みしてしまう.面倒臭いのだ.

 

決済には様々な方法がある.「口座振替」「銀行振込」「クレカ決裁」すべて手間がかかる.この中で一番手軽なクレカ決裁でさえ,寄付金の決済段階で多くの情報入力を求められる.これでは諦めてしてしまう人も多いだろう.

 

「口座振替」「銀行振込」「クレカ決裁」いずれも寄付金決済手段として手間の観点から難がある.ではいったいどの寄付金決済手段を選ぶべきか? 個人的には「ソフトバンク:つながる募金」が最適なプラットフォームの1つであると考えている.

 

SoftBank契約者だけではなく,docomo/au等他キャリア利用者,PCからアクセスして寄付することも可能である.そして基本的なクレジットカード情報の入力だけで良い.領収書発行を希望しなければ個人情報(住所/電話番号等)の入力は不要なのだ.

 

→(具体例)ソフトバンクつながる募金について - 日本ユニセフ協会(https://www.unicef.or.jp/cooperate/kazashite.html

 

災害復興支援等の公的な募金とは違い,通常案件は寄附金控除に該当しない「寄付=贈与」となる.自己の財産を無償で相手方(受贈者)に与えることを内容とする契約だ.

 

ちはやふる基金に賛同して「少しでも寄付したい」と考える方は,寄付による節税等を目的としていない単純な贈与であるから,できるだけ簡便な方が良い.もちろん「ソフトバンク:つながる募金」に承認される必要はあるが,支援先を見ると幅広い団体が寄付先として登録されているので「学術/文化/芸術/スポーツ振興」の分野として登録が可能なのではないだろうか.

 

ここまでは従来手法の寄付金手段の最適解の考察.ここからが新たな寄付金集金手段の御提案である.

 

 

◆寄付金集めに「QRコード送金」の活用を!◆

 

2020年現在,様々なQRコード決済サービスが登場しているが,PAYPAYが断然優れている.そしてとても簡単に送金することが可能である.具体的には

  • 宛先:「ID」「電話番号」「QRコード」のいずれか
  • 金額

を入力するだけである.個人情報を入力する必要もない.送金の所用時間は1分もかからない.慣れれば30秒で送金できる.実に秀逸なUI/UX(ユーザエクスペリエンス)である.PayPay残高の上限額は500万円(PayPayマネー)という条件はあるものの,運用を工夫すれば数千万円規模の運用も可能だろう.

 

日本のIT活用(フィンテック活用)はアメリカや中国に10年遅れている.こんな旧態依然のシステムに依存する必要はない.銀行という昭和時代の遺物やクレジットカード会社,仲介業者に手数料を支払うのはもったいない.便利なサービスは積極的に活用していただければと思う.

 

加えて,ちはやふる基金の公式サイトの改善提案として,トップページの上段と下段に「寄付をする」リンク/バナーを設置すべきだろう.「ちはやふる基金、はじめます!のマンガ by 末次由紀」を見た直後(マンガ下)に設置して,ワンクリックで決済ページに遷移せさる.先に述べた通り簡易に寄付できるシステム活用すれば現状よりずっと離脱率が抑えられ寄付金増に繋がるだろう.

 

併せて,寄付金選択の1つである「グッズ」に魅力が乏しいのも改善の余地が大きい.収集欲を刺激するグッズのラインナップの選択肢を広げるだけではなく,ある程度の寄付金(5000円 or 1万円以上 等)は記念ポスターを付与といった特典にしてはどうだろうか?

 

プロジェクト趣旨が基金(かるた振興)であるから,単純なグッズ販売にならぬよう,寄付金を投じた方への感謝を負担にならないような上手い形で提示することが適切だと考える.例えば,ちはやふる小倉山杯記念の絵を巨大ポスター化して印刷配布するのも良いだろう.※画像出典(https://ogurayama.chihayafund.com/

 

ちはやふる基金

 

若い読者層はメルカリの利用率が高い.手数料10%は少々高くつくが,メルカリ出品するもの良いだろう.

※この場合,送金ではなく売上になるが,送付先の入力無しに品物を贈ることが可能となり寄付のハードルは劇的に下がる.

 

「ちはやふる」という最高に素敵な作品と,末次由紀先生の熱意と厚意を最大限に活用するために,どうすれば最大の結果(寄付金最大化)を得られるか,関係者の皆様には知恵を絞っていただければと思う.心から応援している.

 


コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    ちはやふる大好き (木曜日, 16 1月 2020 17:45)

    そうそう少しだけ簡単に寄付したいのに入力ページで断念しました。LINE対応して欲しい。